【9月24日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)で23日、テレビ界の祭典、第64回プライムタイム・エミー賞(Primetime Emmy Awards)授賞式が行われ、連続ドラマ部門の作品賞には、米中央情報局(CIA)局員がイラクから帰還した海兵隊員にテロリストの疑いを持つスリラー「HOMELAND」が選ばれた。連続コメディー部門の作品賞は、現代の家族の愉快な日常を描いた「モダン・ファミリー(Modern Family)」が3年連続で受賞した。

「HOMELAND」はまだ1シーズン目だが、すでに批評家からの激賞を受け、9部門にノミネート。作品賞の他、ダミアン・ルイス(Damian Lewis)が主演男優賞、クレア・デインズ(Claire Danes)が主演女優賞を獲得した。一方、連続ドラマ部門で過去4年連続で作品賞を受賞した「マッドメン(Mad Men)」は、17のノミネートを果たしながら、無冠に終わった。

 コメディー部門では、「モダン・ファミリー」が3年連続の作品賞の他、エリック・ストーンストリート(Eric Stonestreet)が助演男優賞、ジュリー・ボーウェン(Julie Bowen)が助演女優賞、スティーヴン・レヴィタン(Steven Levitan)が監督賞を受賞した。

 TV映画/ミニ・シリーズ部門の作品賞は、2008年の米大統領選で共和党のジョン・マケイン(John McCain)候補がサラ・ペイリン(Sarah Palin)氏を副大統領候補に指名してから選挙に敗北するまでを描いた「ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女(Game Change)」が受賞した。

 また、乳がん治療のために両乳房の切除手術を受けたことを今月明かしたばかりの女優キャシー・ベイツ(Kathy Bates)が、人気ドラマ「Two and a Half Men」への出演で、コメディー部門の客演女優賞を獲得した。

 授賞式では、パーキンソン病と診断されて半ば引退中だったものの、先月新テレビシリーズの主演を発表した俳優マイケル・J・フォックス(Michael J. Fox)が、コメディー部門作品賞のプレゼンターとして登壇し、会場からスタンディングオベーションを受ける一幕もあった。(c)AFP/Michael Thurston