【4月12日 AFP】英国のスパイ、ジェームズ・ボンド(James Bond)を主人公にした小説シリーズ「007」の新作を、作家ウィリアム・ボイド(William Boyd)氏が執筆することになった。

 ボンドの生みの親で14作を執筆したイアン・フレミング(Ian Fleming)氏は1964年に死去。その後は、キングズリイ・エイミス(Kingsley Amis)氏やセバスチャン・フォークス(Sebastian Faulks)氏らが続編を執筆し、シリーズ売上は1億部を上回っている。

 ボイド氏は1981年、「グッドマン・イン・アフリカ(A Good Man in Africa)」でウィットブレッド賞(Whitbread Book Award、現コスタ賞)を受賞。「007」シリーズのお気に入りは「ロシアから愛をこめて(From Russia With Love)」だという。

 新作は、フレミング氏がシリーズ第1作「カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)」を出版してから60年にあたる2013年に発売される。舞台は1969年になる予定だというが、タイトルやあらすじについては明かされていない。(c)AFP