【8月17日 AFP】映画『コンタクト(Contact)』(1997年)で天文学者を演じたジョディ・フォスター(Jodie Foster)さんが、地球外知的生命探査(Search for Extraterrestrial Intelligence)を行っている米カリフォルニア(California)州のSETI研究所(SETI Institute)に活動資金を提供していたことが明らかになった。同研究所が16日、発表した。

 SETIは4月、連邦と州政府の予算削減により電波望遠鏡を使用した調査を中止していた。

 しかし、ウェブサイトで活動再開を求める運動が行われ、目標額20万ドル(約1500万円)を上回る22万3000ドル(約1700万円)の寄付金が集まった。寄付を行った2557人の中に、フォスターさんがいた。

 フォスターさんは、『コンタクト』で地球外生命体と遭遇する天文学者を演じたことを振り返り、積極的に調査を続ければ、電波望遠鏡はサイエンスフィクションをサイエンスファクトに変えることができるかもしれないとコメント。アレン望遠鏡網(Allen Telescope ArrayATA)と呼ばれる今回中止されたプロジェクトに言及し、「この望遠鏡網を冬眠から目覚めさせる活動を支援する」と、その意思を明らかにした。

 フォスターさんの寄付金の額は明かされていない。

 SETIは1984年に設立された。来月には調査を再開する予定だが、長期間にわたる研究を行うためには新たな資金源を確保する必要があるという。そのため研究所は米空軍と契約を結び、衛星や国際宇宙ステーション(International Space StationISS)を損傷する恐れのある宇宙ゴミを探す活動などを行っていきたいとしている。(c)AFP