【1月19日 AFP】英国の「スーパースパイ」、ジェームズ・ボンド(James Bond)を主人公にした小説シリーズの新作が、ドバイ(Dubai)を舞台にしていることが明らかになった。執筆した米ミステリー作家ジェフリー・ディーヴァー(Jeffery Deaver)氏が18日、同地で語った。

「この場所は、文化的にも力強く、絵のように美しく、多様な文化の魅力的な人びとで溢れている。ジェームズ・ボンドにはふさわしいエキゾチックな街だ」

 ディーヴァー氏はこのように語り、1年前にドバイを訪れたことがきっかけになったと明かした。この街に魅了された同氏は通りを歩き、メモを取り、写真を撮って、いつかここを舞台にしたいと話していたという。

 小説のあらすじに関しては多くを語らなかったディーヴァー氏だが、新作「Carte Blanche」でのボンドは1970年代後半生まれの設定で、現在のドバイを舞台に若いボンドが数々の隠謀に巻き込まれるストーリーになると明かした。スピーディーなアクションや街中でのカーレースシーンもあるという。

 ディーヴァー氏は同小説の映画化については言及しなかったが、地元紙ナショナル(National)は18日、映画化の話は既に上がっていると報じた。

 もう1つのスパイ映画シリーズ「ミッション・インポッシブル(Mission: Impossible)」の最新作は、ドバイでも撮影が行われている。

 ディーヴァー氏は初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリー(Sean Connery)と6代目のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)がお気に入りだというが、彼自身のボンドのイメージは原作者イアン・フレミング(Ian Fleming)の作品からきているという。

「Carte Blanche」は5月に発売される。(c)AFP/W.G. Dunlop