【2月24日 AFP】スーパーマン(Superman)が初めて登場した米コミック誌「アクションコミックス(Action Comics)」の創刊号が22日、コミックのオークションサイト「コミックコネクト(ComicConnect)」で競売にかけられ、コミック誌史上最高額の100万ドル(約9000万円)で落札された。

 1938年の発売当時、店頭に並んだこの本の価格は10セント(約9円)だった。10セントが100万ドルに。この利幅の実現はさすがのスーパーマンでも難しいかもしれない。

 しかし、15年前に15万ドル(約1400万円)でこの本を手に入れた出品者にとって、100万ドルは悪い結果ではないはずだ。

 これまでの最高落札額は、昨年記録された31万7200ドル(約2900万円)だった。こちらもアクションコミックの創刊号だったが、保存状態は今回のものほど良くはなかった。

 同誌の表紙には、赤いマントを身につけ緑色の車を放り投げる初登場のスーパーマンが描かれている。

 オークション主催者は、「アクションコミック創刊号以前、空を飛ぶ男やスーパーヒーローのような存在はいなかった」と語った。

 アクションコミック創刊号は約100部が現存しているが、今回落札された本は保存状態が良かった。同等に良好な状態のものはほかに1冊しかないとみられている。(c)AFP