【6月1日 AFP】大ヒットシリーズ『ハリー・ポッター(Harry Potter)』のテーマパークが2009年後半、米国フロリダ州オーランド(Orlando)にあるテーマパーク、Island of Adventure内にオープン予定であることが、31日、関係者によって明らかにされた。

 作者のJ.K.ローリング(J.K. Rowling)さんも計画に賛同しているという。

■原作者も納得の計画内容

 「ハリーポッターの魔法の世界(The Wizarding World of Harry Potter)」と名付けられたこのテーマパークを共同計画しているのは、映画版『ハリー・ポッター』を製作するワーナー・ブラザーズ(Warner Bros. Entertainment)と、ユニバーサル・オーランド・リゾート(Universal Orlando Resort)だ。

 「わたしが見た計画案は、心躍るようなものです。本や映画のファンをがっかりさせることはないと思います」とローリングさんは、ロンドンで声明を出した。

 テーマパークには、原作中の重要な場所や人物をモチーフにした乗り物やアトラクションが用意される。ホグワーツ(Hogwarts)魔法魔術学校やホグズミード(Hogsmeade)村なども再現されるという。

■作品世界を忠実に再現

 タイムズ(Times)紙によると、総工費は10億ドル(約1200億円)。

 ワーナー・ブラザーズのバリー・メイヤー(Barry Meyer)会長兼CEOは、「ホグワーツなどの素晴らしい作品の舞台を訪れたいという内容の手紙を、これまでに何千通も受け取りました」と語った。

 映画シリーズの美術を手がけ、テーマパークの計画にも携わっているスチュアート・クレイグ(Stuart Craig)氏は、「来場者ががっかりするようなことはないでしょう。原作や映画で描かれている『ハリー・ポッター』の世界により忠実な体験を提供することが、最も重要な目標です」(クレイグ氏)

 完結編となるシリーズ第7巻『Harry Potter and the Deathly Hallows(ハリー・ポッターと死の秘宝<仮題>)』は7月21日に出版予定だ。

 『ハリー・ポッター』シリーズは64か国語に翻訳され、全世界で3億2500万部を売り上げており、これまでローリングが得た印税は1997年に初巻が発売されてから10億ドル(約1200億円)に上るとされる。

 英語版が発売される7月21日まで、関係者は、新作のストーリーについて一切口外しないことを約束させられている。(c)AFP

<J.K.ローリング公式HP>

<ユニバーサル・オーランド・リゾート公式HP(英語)>