【9月8日 Relaxnews】ホテルの受付カウンターは時代遅れなものになるかもしれない――。高級ホテルチェーン大手マリオット・インターナショナル(Marriott International)はこのほど、ホテルに到着した宿泊客の貴重な時間をなるべく割かないため、「バーチャル(仮想)・モバイル・チェックインサービス」を立ち上げた。

 宿泊客はマリオットのアプリをダウンロードすると、宿泊予定日の前日午後4時以降、スマートフォンからチェックインできる。また、部屋の準備が整ったら、自動的に通知が送信される。

 飛行機のオンライン・チェックインの手荷物カウンターと違い、マリオットの宿泊客は、従来の受付カウンターを通り過ぎ、モバイル・チェックイン専用のカウンターでカードキーを受け取り、そのまま客室へ直行できる。

 マリオットのサービスは、昨年、モバイル・チェックインをアジアで初めて導入したとされるベイ・ホテル・シンガポール(Bay Hotel Singapore)などのホテルに続くもの。到着後、宿泊客は専用のホテルスタッフに迎えられ、iPad上で署名し、カードキーが渡される。このプロセスにかかる時間はわずか30秒だ。

 マリオットのモバイル・チェックインサービスは、米国とカナダ(ケベック州を除く)に所在する329のマリオットホテルですでに利用可能。11月下旬までに、英国、中国、アラブ首長国連邦(UAE)、メキシコ、インドなど15か国のマリオットホテルにも順次、拡大される。(c)Relaxnews/AFPBB News