米通商代表部、アップル製品の販売禁止命令を拒否
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【8月5日 AFP】米通商代表部(U.S. Trade Representative、USTR)は3日、米アップル(Apple)が韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)の特許を侵害しているとして、アップル社の一部製品を米国内で販売することを禁じた米国際貿易委員会(US International Trade Commission、USITC)による決定を拒否すると発表した。
USTRのマイケル・フロマン(Michael Froman)代表は、USITCのアービング・ウィリアムソン(Irving Williamson)委員長に宛てた書簡の中で、米経済における販売競争と国内の消費者への影響などを考慮すると、USITCによる決定を受け入れることはできないと述べた。USITCによる決定を政府が覆すのは1987年以来初めて。
USITCは6月4日、アップル製品の一部機種の輸入および販売を禁止する「限定的排除命令」を出していた。
対象となっていた機種は、旧モデルのタブレット端末iPadやスマートフォン(多機能携帯電話)iPhoneで、いずれも米通信大手AT&T向けのものだった。(c)AFP/Sophie ESTIENNE