【7月13日 AFP】ロンドン(London)のヒースロー空港(Heathrow Airport)で12日、エチオピア航空(Ethiopian Airlines)が運航するボーイング(Boeing)787型旅客機「ドリームライナー(Dreamliner)」の機内で火災が発生した。

 火災により同空港の滑走路は90分にわたり閉鎖されたが、空港関係者によると火災発生時の機内は無人だったといい、けが人は報告されていない。現場からのテレビ映像には、同機が3台の消防車と消火剤の泡に囲まれる様子が映された。ボーイングによると、現場では同社の関係者らが原因究明に当たっている。

 さらにこの1時間後には、英マンチェスター空港(Manchester Airport)を離陸したトムソン航空(Thomson Airways)のB787型機が「技術的問題」のために同空港に引き返すトラブルが発生した。

 同社は声明で、「英マンチェスター発米フロリダ(Florida)州サンフォード(Sanford)行きのTOM126便は技術的問題が発生したため、予防措置としてマンチェスター空港に引き返した」と発表している。マンチェスター空港関係者によると、同機は無事同空港に着陸した。

 ドリームライナーをめぐっては、搭載バッテリーが発火する恐れがあることが明らかになり、ボーイングは今年、その運航を一時停止。バッテリー改良により安全性は確保されたとして、運航を再開していた。(c)AFP