【7月8日 Relaxnews】高級ホテルチェーン、フォーシーズンズ(Four Seasons)がこのほど、ロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)を象徴する19世紀の宮殿を豪華なホテルとして復活させた。

 宮殿の入り口に置かれた、大理石でできた2体のライオンにちなんで、「ザ・ハウス・ウィズ・ライオンズ(House with Lions)」として知られる宮殿は、1817年の建設着工以来、色鮮やかな歴史に彩られてきた。

 1827年から1917年までは旧ロシア帝国軍事省(Ministry of War、現在の防衛省に相当)として使用され、旧ソ連時代には若者向けの宿泊施設や学校のほか、政府の建築局としても使われてきた。

 数回にわたってオープンが延期されたものの、旧ロシア帝国の精神を復活させるかのごとく改装が行われてきた宮殿は、装いも新たに「フォーシーズンズ・ホテル・ライオン・パレス・サンクトペテルブルク(Four Seasons Hotel Lion Palace St. Petersburg)」として生まれ変わった。欧州の影響を受けた様式美の数々が念入りな作業の末に復元され、7日にようやくオープンを迎えた。

 2014年ソチ冬季五輪や2018年サッカーW杯を控えているロシアでは、大手ホテルチェーン各社が積極的に進出している。(c)Relaxnews/AFPBB News