【6月27日 AFP】フランスで再処理されたウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を積んだ輸送船が27日、厳重警備の下、福井県の関西電力(Kansai Electric PowerKEPCO)高浜(Takahama)原子力発電所に到着した。2011年3月の福島第1原発事故後、MOX燃料が国内の原発に運び込まれるのは初めて。

 今回到着したMOX燃料は当初、2011年前半に輸送される予定だったが、東日本大震災の影響で延期されていたもの。仏原子力大手アレバ(Areva)によると、武装護衛船を伴った輸送船は4月に仏シェルブール(Cherbourg)港を出航した。航路は一部を除き公表されていなかった。

 日本国内の原子力発電所は現在、ほとんどが運転を停止している。日本政府が国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)に提出した報告書によれば、日本は約44.3トンのプルトニウムを保有し、うち35トンは英仏で保管・再処理中で、残る9.3トンが日本国内で保管されているという。(c)AFP