【6月14日 AFP】(写真追加)仏南西部トゥールーズ(Toulouse)で14日、欧州航空機大手エアバス(Airbus)の次世代旅客機「A350」が試験飛行に飛び立った。長距離路線市場で競合する米ボーイング(Boeing)の787型機「ドリームライナー(Dreamliner)」の対抗機としてエアバスが期待する「A350」の新たな節目となった。

 トゥールーズの飛行場では、離陸する「A350」を数百人が見守った。試験飛行は4時間。燃料コスト削減のため、「A350」の機体には軽量複合素材がふんだんに使われている。試験飛行には英国人とフランス人のテストパイロット、航空機関士1人ずつと技師ら3人が搭乗した。

 エアバスは次週パリ(Paris)で開催される国際航空ショーで「A350」数百機の受注を目指す。エアバスでは1年半以内にも試験飛行段階を終え、第1号機を来年末までには納品したい考えだ。

 これまでに「A350」の受注が決定している航空会社は、カタール航空(Qatar Airways)、英ブリティッシュ・エアウェイズ(British AirwaysBA)、香港のキャセイ航空(Cathay Pacific)など。(c)AFP