【6月14日 AFP】超高層ビルに関する数々の「世界一」を誇るアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)に、「世界一高いねじれ高層ビル」が完成し今週、落成式が行われた。高さ310メートル、75階建ての「カヤンタワー(Cayan Tower)」は、1階から最上階にかけて90度ねじれた構造になっている。

 運河を臨むドバイマリーナ(Dubai Marina)に総工費2億7200万ドル(約260億円)をかけて建設されたカヤンタワーは超高層マンションで、開発業者によると住居の8割が売却済み。2006年に着工したが、技術面での問題や世界金融危機の余波による景気低迷の影響で完成が遅れていた。

 デザインは、やはりドバイにある世界最高層ビル「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)」(160階建て、高さ828メートル)を手掛けた米シカゴ(Chicago)の設計事務所スキッドモア・オーウィングス・アンド・メリル(Skidmore Owings and Merrill)が担当した。

 ドバイにはこの他、世界で最も高い超高層マンションとしてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定された「プリンセスタワー(Princess Tower、高さ413.4メートル)」や、世界最高層にあるホテル「JWマリオット・マーキス・ドバイ(JW Marriott Marquis Hotel Dubai、高さ355メートル)」などがある。(c)AFP