【6月13日 AFP】イタリアの高級ブランド「プラダ(Prada)」は11日、2013年第1四半期の業績を発表した。純利益は前年同期の1億2710万ユーロ(約159億8940万円)から13.5%増の1億3820万ユーロ(約174億円)だった。好調だったレザーグッズの売り上げが、フットウェア部門の不振をカバーした。

 レザーグッズの販売による利益は29%増加、今期の連結純利益の約70%を占めた。一方、販売ルートがより幅広いアパレルとフットウェアがそれぞれ5.1%、12.2%の減益となった。

 地域別では、アジア太平洋地域が23.1%、南北アメリカが23%の増益となったが、欧州市場では為替変動の影響を除いた恒常為替レートベース(CERベース)で1.3%のわずかな増益にとどまった。

 プラダ・グループのパトリッツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)最高経営責任者(CEO)は声明を発表、「国際的な経済環境が依然として非常に不安定かつ不透明な中で、わがグループは今期も大幅な増益を記録した」とコメント。年内は引き続き厳格なコスト・運営資本の管理を維持する方針を示すとともに、キャッシュフローの創出を維持するためにも、国際的な小売りネットワークの拡大に注力していく考えを明らかにした。(c)AFP