【6月1日 AFP】欧州連合(EU)統計局が発表した4月のユーロ圏失業率は12.2%となり、24か月連続で過去最悪水準を更新した。仕事のない若者の窮状は深刻化し、経済専門家らは金利引き下げを求める声を一層強めている。

 悪化の一途をたどる失業率は、欧州の「ロスト・ジェネレーション(失われた世代)」である25歳以下の若者にとって、不況脱出の見込みがほとんどないことを示している。

 EU統計局によると、ユーロ圏17か国の4月の失業者数は前月比9万5000人増の1930万人に上った。

 4月までの過去12か月間で、ユーロ圏では20万人近くが失業手当受給者に加わった。若年総失業者数はEU全体で560万人(23.5%)、ユーロ圏では360万人(24.4%)だった。

 ギリシャでは4月時点で3人に2人の若者が失業している。スペインでは2人に1人、イタリアとポルトガルでは5人に2人の若者が失業中だ。(c)AFP/Claire ROSEMBERG