【5月28日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記が27日、同国北東部に建設中の「ワールドクラス」のスキーリゾートを視察した。国営メディアが伝えた。韓国は2018年冬季五輪の開催国だ。

 朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)によると、金第1書記は北朝鮮北東部の馬息(Masik)嶺にある建設現場を視察した。このリゾートは年内の開業が可能とされており、総延長110キロメートルのスキーコースの他、ホテル、ヘリポート、ケーブルカーなどが設置されるという。

 視察中、金第1書記は、「ワールドクラスのスキー場を建設する」ことが党の断固たる決意だと述べ、作業員たちに次の冬までに工事を終わらせるよう求めた。また、金第1書記はリゾートに選ばれた場所を賞賛し、「雪で大地が覆われたら、もっと素晴らしくなるだろう」と語ったという。

 2018年冬季五輪は韓国のリゾート地、平昌(Pyeongchang)で開催されるが、同大会で南北朝鮮が合同チームの結成を試みるのではないかとの憶測も出ている。

 韓国と北朝鮮は2000年のシドニー五輪、2004年のアテネ五輪の両夏季大会で合同行進をした。だが両国関係の悪化を受け、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪では実施されていない。(c)AFP