【5月15日 AFP】ベルギーのブリュッセル国際空港(Brussels Airport)では14日、荷物の仕分けや搬送を請け負うスイスポート・ハンドリング(Swissport Handling)のスタッフらによるストライキが3日目に入り、空港の手荷物受取所の周辺はスーツケースなど約2万個が積み上げられる状況となっている。

 同日にはフライト全体の約7%にあたる少なくとも49便がキャンセルされたほか、多数の便に遅れが出た。搭乗する旅客の多くが機内に持ち込める手荷物だけで出発せざるを得ない状況となっているうえ、到着した旅客の多くは、預けた荷物を受け取れなくなっている。

 ストを決行したスイスポートの職員らは、過労が続いており、人員の補充が急務だと訴えている。同社労組によると、預かった荷物を航空機に積み込む担当の職員が、4人から2人に減らされることもあるという。

 スイスポートはブリュッセル国際空港で荷物の搬送などを手掛ける2社のうちの一つ。ブリュッセル航空(Brussels Airlines)や独航空会社ルフトハンザ航空(Lufthansa)など、およそ30の航空会社の業務を請け負っている。(c)AFP