【5月15日 AFP】国際エネルギー機関(International Energy AgencyIEA)のマリア・ファンデルフーフェン(Maria van der Hoeven)事務局長は14日、向こう5年間の石油市場の見通しを発表した。北米の「シェール革命」による石油生産量の急増で、業界のあり方を変える世界的な「サプライ・ショック」が起きているという。

 最近注目を集めるシェール石油・ガスの増産は、米ノースダコタ(North Dakota)州のような米国の辺縁部にも何百億ドルもの収益や何十万人もの雇用をもたらし、21世紀の「ゴールドラッシュ」となっている。

 シェール革命により、米国は今後数年のうちに、石油輸入大国から輸出大国へ転換する見込みだ。IEAはすでに昨年11月の時点で、米国が2017年までに世界最大の産油国になると予測している。
 
 他方、シェールガスの掘削が環境破壊や地震の原因となる可能性も指摘されている。(c)AFP/Alex Pigman