【5月16日 Relaxnews】イタリアの高級スポーツ車メーカー、フェラーリ(Ferrari)の新型ハイブリッド車(HV)「ラ・フェラーリ(La Ferrari)」が、限定生産499台が予約完売となった。報道によると、親会社フィアット(Fiat)はラ・フェラーリの生産工程の活用を検討中で、エンジン出力をさらに高め最高レベルの性能を実現した「超限定車」を発売する可能性が高いという。

 この「超限定車」は、生産台数わずか10台ほどで、1台あたりの価格は最高300万ドル(約3億円)と見込まれている。

 ラ・フェラーリの基本構造(プラットフォーム)と電気モーターを外したV12ガソリンエンジンを再利用して、マセラティ(Maserati)の高級車を開発することも検討されているという。直近に発売された「マセラティMC12」は、フェラーリのスーパーカー「エンツォ(Enzo)」のエンジンをグレードダウンさせたモデルだ。

 このニュースは、フェラーリのブランド力の強さと根強いファン層の存在を示すのみならず、マクラーレン(McLaren)やポルシェ(Porsche)など競合する高級スポーツ車メーカーに比べて、いかにフェラーリが成功を収めているかという証明でもある。

 ラ・フェラーリは、「マクラーレンP1(McLaren P1)」や「ポルシェ918スパイダー(Porsche 918 Spyder)」と、3つの共通点を持っている。ハイブリッドエンジンを搭載し、限定生産で、1台100万ドル(約1億円)以上することだ。しかし、これまでのところ完売を宣言したのはフェラーリだけだ。(c)Relaxnews/AFPBB News