【5月7日 AFP】国民は馬肉を敬遠し、議会は馬肉の販売や輸出を禁止する法案を制定しようとしている米国で、2007年以来となる新たな馬の解体処理場が操業を開始しようとしている。

 米農務省(USDA)の報道官はAFPに、馬の解体処理場5か所が農務省に営業ライセンスを申請したと明らかにした。このうち米南西部ニューメキシコ(New Mexico)州ロズウェル(Roswell)の解体処理場は、早ければ今月にも1日当たり100頭の処理を開始する可能性がある。この施設のオーナーの弁護士によると、農務省はこの施設が検査に合格したことを確認しており、数日中に最終的な許可が下りる見通しだという。

 生産された馬肉は主に日本と欧州に輸出される。欧州は今年1月に発覚した牛肉加工食品への馬肉混入問題で混乱が広がったが、一定の馬肉需要がある。だが、動物保護団体や米議員の間で馬肉生産を禁止する法律の制定を目指す動きがあるため、米国の馬肉解体処理場の将来は安泰には程遠いのが現状だ。(c)AFP/Ivan Couronne