【4月8日 Relaxnews】「北のベネチア(Venice of the North)」の異称で知られるオランダのアムステルダム(Amsterdam)で今年、市内を同心円状にめぐる運河が通水400周年を迎える。市内では野外コンサートや祝賀行事、美術展が目白押しだ。

 アムステルダムの運河は、全長100キロ超。オランダが黄金時代を迎えた17世紀に包括的な都市計画の一環で整備が始まり、今日では「環状運河地区(Canal Ring)」として観光名所になっている。

 建築上の快挙とされる環状運河地区は、165本の運河で構成され、1,281か所の橋で結ばれている。2010年にはユネスコ(UNESCO)の世界遺産に登録された。

 今年の祝賀行事のハイライトは4月30日の祝日「女王誕生日(Queen’s Day)」で、運河沿いに王室のシンボルカラーであるオレンジ色の服を着用した群衆80万人が集結するとみられている。

 今年はベアトリックス女王(Queen Beatrix)が退位し、ウィレム・アレクサンダー(Willem-Alexander)皇太子が46歳で次期国王に即位することもあり、祝賀行事は一層特別なものになると予想される。

 女王の統治が続いたオランダに国王が誕生するのは1890年以来。即位式は運河をパレード航行した後、2002年に皇太子夫妻が挙式し1980年にはベアトリックス女王の即位式も行われたアムステルダム新教会(Nieuwe Kerk)で行われる予定だ。(c)Relaxnews/AFPBB News