【3月7日 AFP】米政府は5日、米大統領官邸や庭園などを見ることができるホワイトハウス(White House)の一般見学ツアーを中止すると発表した。今月1日に発動された米連邦予算の強制削減に伴う措置だと説明している。

 ホワイトハウスのツアー問い合わせ窓口に電話をかけると、「予算の強制削減に伴う人員削減のため、ホワイトハウス見学ツアーは2013年3月9日の土曜日から、さらなる通知があるまで中止となります」との録音メッセージが流れる。既に予約済みの9日以降のツアー日程についても、変更はできないという。

 米議会では与野党の協議が決裂し、850億ドル(約8兆円)の連邦予算削減の強制措置が1日に発効した。バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の民主党政権は、多数が失職する恐れのある強制措置は深刻な影響をもたらすと警告してきたが、共和党は強制措置の影響を誇張しているとオバマ大統領を非難している。(c)AFP