【3月1日 AFP】業績不振に陥っているクーポン共同購入サイト大手の米グルーポン(Groupon)は2月28日、アンドリュー・メイソン(Andrew Mason)最高経営責任者(CEO)が同日付で辞任したと発表した。後任が決まるまでエリック・レフコフスキー(Eric Lefkofsky)会長とテッド・レオンシス(Ted Leonsis)副会長が暫定的にCEO業務を引き継ぎ、「成長への投資は続ける」と説明している。

 一方、メイソン氏は、社員に宛てた書簡のなかで「解任された」と主張。「グルーポンを愛している」と述べ、創業から関わってきた同社に対して「非常に誇らしく思っている」と訴えた。その上で、アクションゲーム「バトルトード(Battletoads)」に同社をなぞらえ、「ここまで来て失敗してしまったが、気にしていない。いわば初プレーで一度も死なずに最終ステージにたどり着いたようなものだ。」とコメントした。

 米シカゴ(Chicago)に本社を置くグルーポンは、2011年11月にハイテク株中心のナスダック(NASDAQ)市場に上場。新規株式公開(IPO)価格は1株20ドルで、7億ドルの資金を調達した。しかし、その後は市場の鈍化に加えて会計処理問題も浮上し、事業は低迷。2012年第4四半期決算では8100万ドル(約75億円)の損失を計上し、通年でも6700万ドル(約62億円)の赤字に終わったことから、28日の株価は前日比24%安と急落していた。(c)AFP/Sophie Estienne