【2月28日 AFP】スウェーデン家具大手イケア(Ikea)は27日、検査の結果、自社ブランドのミートボールに馬肉の混入が確認されたのを受け、欧州の店舗で他の商品も回収していることを明らかにした。

 今回、回収の対象となるのはフランス、スペイン、英国、アイルランド、ポルトガルで販売されているホットドッグと、スウェーデンで販売されている伝統料理2種で「wallenbergare」と呼ばれる子牛の肉を使ったパテと、キャベツと牛ひき肉の煮込み料理。

 チェコ当局から馬のDNAが検出されたとの指摘を受け、イケアは今週、欧州を中心とした25か国で自社ブランドの1キロ入り冷凍ミートボールを店頭から撤去、併設レストランでもミートボールを使ったメニューの提供を停止した。対象となったのは主に欧州諸国だが、アジア諸国やドミニカ共和国も含まれる。

 イケアは、自社の独自検査で馬肉混入が認められたのは現段階ではミートボールのみだが、製造元がミートボールと同一のスウェーデン企業Dafgaardであることから、他の商品の回収も始めたと説明した。

 これより先に、Dafgaardは自社のミートボールの一部に馬肉が混入していたことを認めた。同社は「問題の製品はすべて、既に販売が停止された冷凍ミートボールだ」としている。

 イケアはDafgaardとの契約を打ち切るかどうか、まだ決定していないという。また、同社の広報担当者はミートボールの検査について「当社に示された数百件の検査結果のうち、実際に馬肉混入が確認されたのはほんの一部だ」と話した。(c)AFP