イタリア総選挙による政局の行き詰まり、欧州に衝撃広がる
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【2月27日 AFP】ユーロ圏にとって非常に重要な選挙とみられていた先日のイタリア総選挙では、明確な勝者が出ず、緊縮財政に反対するポピュリスト政党が衝撃的な躍進を果たし、同国の政局は行き詰まった。これを受け、世界市場は混乱し、欧州全土に警戒が高まっている。
下院ではピエルルイジ・ベルサニ(Pier Luigi Bersani)民主党(PD)党首率いる中道左派連合が僅差で勝利したが、上院では過半数を獲得した勢力がなかった。この選挙結果を受け、イタリア株式市場は急落、借入金利は急増した。
さらに、ユーロ圏第3位の経済大国イタリアの政局の先行き不安を嫌気し、欧州、アジア、米国の株式市場も下落した。政治アナリストらは、不安定な連立政権が成立するか、再選挙が数か月以内に行われるかのどちらかだと予想している。
一方、元コメディアンのベッペ・グリッロ(Beppe Grillo)氏率いる大衆派「5つ星運動(M5S)」は緊縮財政や不況への抗議票を確実に集め、下院での得票率が25.5%に上るなど大躍進を遂げた。(c)AFP/Dario THUBURN
下院ではピエルルイジ・ベルサニ(Pier Luigi Bersani)民主党(PD)党首率いる中道左派連合が僅差で勝利したが、上院では過半数を獲得した勢力がなかった。この選挙結果を受け、イタリア株式市場は急落、借入金利は急増した。
さらに、ユーロ圏第3位の経済大国イタリアの政局の先行き不安を嫌気し、欧州、アジア、米国の株式市場も下落した。政治アナリストらは、不安定な連立政権が成立するか、再選挙が数か月以内に行われるかのどちらかだと予想している。
一方、元コメディアンのベッペ・グリッロ(Beppe Grillo)氏率いる大衆派「5つ星運動(M5S)」は緊縮財政や不況への抗議票を確実に集め、下院での得票率が25.5%に上るなど大躍進を遂げた。(c)AFP/Dario THUBURN