【2月26日 AFP】スペインのバルセロナ(Barcelona)で25日、世界最大規模の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress)」が開幕した。見本市を主催する移動体通信業界団体「GSMアソシエーション(GSM AssociationGSMA)」と経営コンサルティング会社A.T.カーニー(A.T. Kearney)による調査によると、2018年までに世界の携帯電話契約者数は現在の32億人から40億人へ増加する見通しだ。

 現在の契約者数は世界人口の約半分の32億人だが、17年までに7億人増え、18年には40億人に達する見通しという。

 調査によれば、12年の携帯電話事業者の収益は世界全体の国内総生産(GDP)の1.4%にあたる1兆ドル(約92兆円)だった。アジア太平洋地域では17年まで年4%の収益増が続くと予想される。急成長を遂げているのはアフリカ地域で、事業者の収益は12年から17年にかけて25%増え、700億ドル(約6兆5000億円)に達する見通しだ。

 ただ世界全体でみると今後の収益の伸びは減速が見込まれる。「理由の一つは欧州での収益減少」で、携帯電話販売価格の「厳しい規制」やユーロ圏経済危機の影響が重しになっていると調査は分析している。(c)AFP