【1月31日 Relaxnews】豪華クルーズ船の将来は明るそうだ。新たな就航や革新的なプログラムで顧客数を増やし続けている。地域別でみると、利用客がほかのどの国よりも多いのは依然として北米だ。しかし向こう数年の間に、中国人の利用客がそれを上回る可能性がある。

 将来有望な市場として期待が持たれるのは、オーストラリアと中国。国際クルーズ協会(Cruise Lines International Association、CLIA)およびEuropean Cruise CouncilECC)によると、両国の豪華クルーズの利用は、世界で最も高い成長率を示している。今月下旬には、中国最大のクルーズ船「Henna(漢娜)」も運行を開始した。

 中国については公式の統計がないものの、EECは最新の報告書で、「特にクルーズ部門において、今後20年間で世界の旅行市場の中心的存在になるだろう」と指摘している。一方、オーストラリアで2011年にクルーズ客船で旅行した人は、34%増の62万3000人だった。これには、リバークルーズを体験した3万5000人が含まれる。

 なお、ECCによると、世界で豪華クルーズ船を利用したことのある人の数は、この10年間で2倍以上に増加。2001年の991万人から、2010年には1870万人に達した。さらに、2011年には2060万に増えている。

 2011年にクルーズ船の利用者が最も多かったのは北米(1150万人)で、次いで欧州各国が620万人だった。欧州では市場が急拡大しており、域内では英国の利用者が最も多く(170万人)、ドイツ(138万人)、イタリア(92万3000人)が後に続いた。ただし、前年からの増加率が最も高かったのはフランスで、14%増の44万1000人だった。欧州全体では、利用者数は2009年から2011年の間に23%増加している。(c)Relaxnews/AFPBB News