【1月25日 AFP】米経済誌フォーブス(Forbes)電子版は23日、アフリカ南西部アンゴラのジョゼ・エドゥアルド・ドスサントス(Jose Eduardo dos Santos)大統領の長女で実業家のイザベル・ドスサントス(Isabel dos Santos)さん(40)がアフリカ初の女性億万長者になったと報じた。

 それによると、イザベル・ドスサントスさんはここ数年、旧宗主国ポルトガルの銀行やケーブルテレビ局の株を積極的に購入、これにアンゴラでの銀行株を加えると、アフリカの女性として初めて純総資産額が10億ドル(約900億円)を超えたという。

 フォーブスによればイザベル・ドスサントスさんはポルトガル最大のケーブルテレビ局ZON Multimediaの28.8%の株式を別の2社を通じて所有している。また、ポルトガルの大手銀行BPIの株式の19.5%(時価で約4億6500万ドル=約420億円)も所有しているという。

 イザベル・ドスサントスさんは1973年にドスサントス大統領とその最初の妻であるアゼリー(Azeri)人女性の間に生まれた。ロンドン大学(University of London)キングス・カレッジ(King's College)で機械・電機工学を学び、24歳の時にアンゴラの首都ルアンダ(Luanda)でレストランを開業したのが実業界入りの始まりだった。目立つのを好まず、マスコミに登場することも少ない。

 父親のドスサントス大統領は1979年9月にアンゴラ大統領に就任。アフリカでは同年8月就任の赤道ギニアのテオドロ・オビアン・ヌゲマ・ムバソゴ(Teodoro Obiang Nguema Mubasogo)大統領に次ぐ2番目の長期政権を維持している。(c)AFP