【1月10日 AFP】2014年サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)準決勝が行われるブラジル・ベロオリゾンテ(Belo Horizonte)で、売春婦たちを対象とした無料の英語講座が開かれている。大挙して訪れると予想される観光客をもてなすための試みだ。

 同市を州都として持つミナスジェライス(Minas Gerais)州で性労働者組合を運営するシダ・ビエイラ(Cida Vieira)氏によると、講座では日常会話に加え「セックスに特化した語彙」も教える。「売春婦たちには、顧客が夢見るサービスに対応できる語学力が必要ですから」とビエイラ氏。

 既に300人ほどが受講手続きを済ませたという。英語の次には、スペイン語とフランス語の講座を開く計画もあるそうだ。

 ビエイラ氏によれば、ベロオリゾンテだけで8万人の売春婦がおり、需要は拡大を続けている。そのうちの1人、売春歴3年のポリアナさん(27)は「英語が話せるようになれば、値段交渉のときに助かる。今じゃどんな仕事をするにも英語が必要よ」と語っている。(c)AFP