【12月31日 AFP】米独立系調査機関ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)が28日公表した調査結果によると、米国では紙に印刷された従来の本に代わり電子書籍を好む読者の割合が次第に増加傾向にある。

 10月15日~11月10日に行われた「インターネットと米国人の生活プロジェクト(Internet & American Life Project)」の調査によると、電子書籍を利用していると回答した16歳以上の米国人は11月時点で全体の23%と、前年同月の16%から増加。その一方、紙に印刷された本を読んでいるとの回答は72%から67%に減少した。
 
 全体的に見ると、何らかの形態の書籍を読んでいるとの回答は全体の75%を占め、前年の78%から若干減少した。

 電子書籍の人気上昇は、専用端末「キンドル(Kindle)」や「ヌック(Nook)」、インターネット対応の多機能端末であるアップル(Apple)の「iPad」やグーグル「Nexus」といったタブレット型コンピューターの大流行と歩調を合わせている。何らかのタブレット端末を持っている米国成人の割合は今年末では33%と、前年同期の18%から急増している。
 
 また米国内の図書館で電子書籍を借りた人についても同じく増加傾向がみられた。
 
 ピュー・リサーチ・センターは教育水準が高い30~49歳の高所得層に電子書籍の読者が多いとしている。(c)AFP