【12月22日 AFP】南米エクアドルのペドロ・デルガド(Pedro Delgado)中央銀行総裁は19日、大学の卒業資格を偽造していたことが発覚したため辞任した。

 デルガド氏は19日夜にテレビ出演し、「22年前、私は非常に重大な過ちを犯した」と告白し、エクアドルのカトリック大学(Catholic University)を卒業していないにも関わらず、コスタリカの中米経営大学院(INCAE)に進学するために同大経営学部の卒業証明書を偽造したことを認めた。「過去の間違った決断に対する重い代償を、今払うこととなった」

 デルガド氏の不正に最初に気付いたのはINCAEだった。INCAEはデルガド氏の経歴の疑問点をエクアドル政府に伝え、その結果同氏が大学を卒業していないことが明らかになったという。

 デルガド氏のいとこにあたるラファエル・コレア(Rafael Correa)大統領は、政権にとってデルガド氏の不正は大きな痛手だとのコメントを発表している。

 デルガド氏は2011年11月からエクアドル中銀の総裁を務めていた。(c)AFP