【11月26日 AFP】不動産価格が高騰している香港(Hong Kong)で、1台分の駐車場が130万香港ドル(約1400万円)で売買されたと、26日の英字紙が伝えた。香港当局が過熱する住宅価格の抑制策を先月相次いで実施したことを受け、香港では短期利益を狙う投資家の視線が駐車場に集まっている。

 香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post、南華早報)とスタンダード(The Standard)によると、大富豪の李嘉誠(Li Ka-shing)氏が経営する長江実業(Cheung Kong Holdings)が前週末にかけて、駐車場514台分を6億香港ドル(約63億円)で売却したという。

 これらの駐車場のうち、新界地区(New Territories)にある一部駐車場は1区画98万~130万香港ドル(約1040万~1400万円)で買い手が付いたが、すぐに転売され、1区画あたり最高30万香港ドル(約320万円)の利益を上げたという。

 これらの駐車場は月額3800~4700香港ドル(約4万~5万円)で賃貸され、利回りは4%ほどとされている。(c)AFP