【10月16日 AFP】米インターネット大手ヤフー(Yahoo!)は15日、米グーグル(Google)幹部のエンリケ・デカストロ(Henrique de Castro)氏を最高執行責任者(COO)に起用すると発表した。

 かつてインターネット検索サービスで成功したがグーグルにシェアを奪われ経営立て直しを図っているヤフーは7月、グーグル出身のマリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)氏を最高経営責任者(CEO)に迎えている。デカストロ氏は来年1月22日までに、あるいは「現在の雇用主に対する義務を果たし次第、速やかに」COOに就任し、メイヤー氏の直属の部下になる予定だという。

 デカストロ氏はデル(Dell)やコンサルティング大手マッキンゼー(McKinsey)を経てグーグルに入社。メディア・モバイル・プラットフォームの責任者を経て、提携する出版社などにグーグルの広告プラットホームやサービスを提供するパートナー・ビジネス・ソリューションズ(Partner Business Solutions)グループ担当の副社長に就任していた。
 
 ヤフーが規制当局に届け出たところによると、デカストロ氏の基本年俸は60万ドル(約4700万円)で、一回限りのリテンション(引き留め)ボーナスとして株式を取得する。内訳は、制限付き株式が約1800万ドル(約14億2000万円)、業績連動型ストック・オプションが1800万ドル。さらにグーグルからの移籍補償金として100万ドル(約7900万円)の一時金を受け取る。(c)AFP