米連邦高裁、サムスン携帯の販売差し止めを破棄
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【10月12日 AFP】米ワシントンD.C.(Washington D.C.)の連邦高裁は11日、韓国サムスン電子(Samsung)のスマートフォン(多機能携帯電話)「ギャラクシー・ネクサス(Galaxy Nexus)」の米国内での販売差し止めを命じたカリフォルニア(California)州連邦地裁の決定を取り消した。
ギャラクシー・ネクサスをめぐっては、米アップル(Apple)が同社の特許を侵害したとしてカリフォルニア州の連邦地裁にサムスンを提訴。ルーシー・コー(Lucy Koh)判事は6月29日、アップルが同社の「iPhone(アイフォーン)」のパーソナルアシスタント機能「Siri(シリ)」に関する特許について、サムスンの侵害を証明できる「可能性が高い」として、販売差し止めの命令を出していた。
しかし今回の高裁決定は、「アップルは回復不可能な損害を受けたことだけでなく、その損害が特許侵害に関連していることも証明する必要がある」として、連邦地裁の判断は「裁量権の乱用」だと指摘。ギャラクシー・ネクサスは侵害されたとアップルが主張している特許技術を用いなくても同じくらいの台数を売り上げた可能性があり、「この製品が販売されたことによる競争阻害が大きかったとしても、損害は(サムスンの)特許侵害によるものとはいえない」と結論付けた。(c)AFP
ギャラクシー・ネクサスをめぐっては、米アップル(Apple)が同社の特許を侵害したとしてカリフォルニア州の連邦地裁にサムスンを提訴。ルーシー・コー(Lucy Koh)判事は6月29日、アップルが同社の「iPhone(アイフォーン)」のパーソナルアシスタント機能「Siri(シリ)」に関する特許について、サムスンの侵害を証明できる「可能性が高い」として、販売差し止めの命令を出していた。
しかし今回の高裁決定は、「アップルは回復不可能な損害を受けたことだけでなく、その損害が特許侵害に関連していることも証明する必要がある」として、連邦地裁の判断は「裁量権の乱用」だと指摘。ギャラクシー・ネクサスは侵害されたとアップルが主張している特許技術を用いなくても同じくらいの台数を売り上げた可能性があり、「この製品が販売されたことによる競争阻害が大きかったとしても、損害は(サムスンの)特許侵害によるものとはいえない」と結論付けた。(c)AFP