【9月26日 AFP】スイスのプライベート・バンク、ジュリアス・ベア(Julius Baer)が25日発表した調査結果によると、アジア地域の富裕層の数は2015年までに267万人に達し、純資産の総額は16兆7000億ドル(約1300兆円)に膨らむ見通しだ。

 ジュリアス・ベアが発表した「アジア地域の資産状況報告2012」によると、アジアにおける富裕層(High Net Worth IndividualsHNWIs)は、世界全体に影響を及ぼしている不況とは概して無縁だ。ジュリアス・ベアは、アジア地域の経済が「力強い雇用増大に支えられた内需」をてこに成長を続けているためと分析した。

 アジア10か国の富の創造に焦点を当てたこの調査によると、中国では15年までに富裕層が146万人に増え、資産総額は93億ドル(約7200億円)に達する見通し。

 インドネシアでは、富裕層の総資産が年平均25%増加する見込み。国内の良好な事業環境を背景に、アジア地域で増加率が最も高くなるとみられる。

 インドでは、農業労働者が他の産業へシフトしたことや、インフラの改善により富が創出された。一方、中国は経済活動の再分配により成長を維持している。(c)AFP