【8月24日 AFP】2011年5月に国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者、ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者をパキスタンで殺害した作戦に参加した米海軍特殊部隊「SEALs」の元隊員が手記を出版することが明らかになった。

 題名は「No Easy Day: The Firsthand Account Of The Mission That Killed Osama Bin Laden(困難な日:ウサマ・ビンラディン殺害作戦 当事者の証言)」。米大統領選まで2か月足らずの9月11日に出版される。

 版元のペンギン・グループ(Penguin Group)傘下の出版社ダットン(Dutton)によると、著者はビンラディン容疑者の隠れ家に突入したSEALs隊員の1人で、「同容疑者の死に立ち会った」という。著者名のマーク・オーウェン(Mark Owen)はペンネームで、米ジャーナリスト、ケビン・マウアー(Kevin Maurer)氏との共著。

 再選を狙うバラク・オバマ(Barack Obama)大統領がビンラディン容疑者の殺害を大きな成果と位置づけているなか、本書の出版が選挙戦に与える影響に注目が集まっている。

 一方、共和党大統領候補のミット・ロムニー(Mitt Romney)氏や特殊部隊元隊員、中央情報局(CIA)の工作員などからは、政治的に優位に立つために秘密情報をリークしたとしてオバマ大統領を批判する声が上がっている。(c)AFP/Sebastian Smith