【7月26日 AFP】財務省が25日発表した貿易統計(速報)によると、2012年上半期(1~6月)の貿易収支は2兆9158億の赤字だった。上半期としては過去最大の赤字幅となった。

 前年3月11日の東日本大震災が引き起こした福島第一原発事故で原発が稼働停止した影響で、液化天然ガス(LNG)の輸入額が前年同期比でほぼ50%増、原油の輸入額が同16%増となるなど、化石燃料の輸入が急増したことが主な原因となった。また、欧州の債務危機や米国経済の先行き不安、円高により主要市場への輸出も伸び悩んだことも影響した。

 図は、2008~12年上半期の日本の貿易収支の推移を示したもの。(c)AFP