「環境にやさしい」ジーンズの新製造法、スイス化学会社が開発
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【6月25日 AFP】デニムジーンズを製造するには大量の水と化学薬品が必要だが、スイスの化学会社クラリアント(Clariant)はこのほど、「環境にやさしい」新たなジーンズの製造工程「アドバンスド・デニム(Advanced Denim)」を発表した。19日の同社発表によると、新技術ではジーンズ1本の製造に必要な水の最大92%、エネルギー消費量の同30%をそれぞれ削減可能。世界のジーンズメーカーの4分の1がこの新工程を採用すれば、年間170万人分の飲料水に相当する水を節約できるという。
従来の技術では最大15回分のバット染料(建染め染料)と大量の化学薬品が必要だが、「アドバンスド・デニム」なら染料1回分と、砂糖をベースにした還元剤1種類のみで使える新しい硫化染料だけで良い。これを多くの企業が採用すれば、年間25億ガロンの水を節約し、830万立方メートルの廃水を出さずに済み、2億2000万キロワット時の電力を節約することが可能だと同社技術者は説明している。
環境意識の高い服飾メーカーは何年も前から持続可能性の高いジーンズを作る必要性にかられてきた。現在、米ジーンズ大手リーバイ・ストラウス(Levi Strauss)など複数のメーカーがオーガニックコットンや自然染料を使ったり、使用する水量を減らした「環境にやさしい」ジーンズを独自開発しているが、販売数は非常に少ないのが実情だ。(c)AFP
従来の技術では最大15回分のバット染料(建染め染料)と大量の化学薬品が必要だが、「アドバンスド・デニム」なら染料1回分と、砂糖をベースにした還元剤1種類のみで使える新しい硫化染料だけで良い。これを多くの企業が採用すれば、年間25億ガロンの水を節約し、830万立方メートルの廃水を出さずに済み、2億2000万キロワット時の電力を節約することが可能だと同社技術者は説明している。
環境意識の高い服飾メーカーは何年も前から持続可能性の高いジーンズを作る必要性にかられてきた。現在、米ジーンズ大手リーバイ・ストラウス(Levi Strauss)など複数のメーカーがオーガニックコットンや自然染料を使ったり、使用する水量を減らした「環境にやさしい」ジーンズを独自開発しているが、販売数は非常に少ないのが実情だ。(c)AFP