【6月10日 AFP】ユーロ圏財務相は9日に緊急電話会議を開き、債務危機が続くスペインに対して最大1000億ユーロ(約10兆円)の金融支援を用意することで合意した。スペインは巨額の不良債権を抱えた国内の銀行を救済し、危機の拡大回避を図る。

 2時間余り行われた電話会議の終了後、財務相17人はスペインの支援要請に「好意的に積極対応する」との声明を発表した。

 今回の合意は、欧州の経済大国ドイツや米国、国際通貨基金(IMF)から評価されている一方、国外からの金融支援の必要性を強く否定していたスペインの政権が従来の姿勢を撤回した劇的な動きと見られている。(c)AFP/Katell Abiven