【5月22日 AFP】米ナスダック(NASDAQ)市場に新規上場したばかりの米SNSフェイスブック(Facebook)の株価は週明け21日、前週末比11%近く急落した。世界最大の交流サイトの上場に大きく膨らんだ期待は懐疑感に変わったようだ。

 21日のフェイスブック株の終値は前週末比10.99%安の34.03ドルとなった。

 初日18日のフェイスブック株の公開価格は38ドルで、米企業として史上2番目規模の新規株式公開(IPO)を果たした。同日のフェイスブック株価は大きく値上がりした後、再び公開価格に戻すなど値動きの激しい展開となったが、幹事証券会社の買い支えもありプラス圏で取引を終えた。

 ソーシャル・インターネット・ファンド(Social Internet Fund)のルー・カーナー(Lou Kerner)氏によれば、通常IPO時には幹事会社が買い支えを行う。しかし週が明け、その支援も尽きたとみられる。カーナー氏は「一般投資家は不安になっている。これは美味しい投資だとばかりに、多くの人が(フェイスブック上場に)飛びついたものの、実際はそうでもなかった。底値は、だれにもわからない」と分析している。

 カーナー氏は、こうした傾向は公開直後に株価が伸び悩んだグーグル(Google)株を思い出させるが、フェイスブックが第2四半期決算を発表する7月上~中旬ごろには不安感ではなくファンダメンタルズにのっとった取引が増加するだろうと述べた。(c)AFP/Prune Perromat