【5月7日 AFP】台湾の経済部(Ministry of Economic Affairs)は5日夜、大幅な電力料金値上げに批判が集まっていた台湾電力(Taiwan PowerTaipower)のエドワード・チェン(Edward Chen)会長が辞任したことを明らかにした。

 経済部が報道機関に送った短いテキストメッセージには、「台湾電力の改革を後押しするため、経済部は原則として辞任を承認した」と書かれていた。

 2008年以降の累積赤字が1322億台湾ドル(約3600億円)に上っている公営の台湾電力は、キャッシュ流出に対処するため電気料金の37%値上げを発表した。

 しかし住民の間でこの値上げの正当性や同社の経営に疑問を投げかける声が上がったことから、政府は値上げを3段階に分けて実施することを強いられた。

 台湾の主要野党、民主進歩党(Democratic Progressive Party)は、電気料金値上げに抗議する数万人規模の抗議行動を月内に行うと予告していた。(c)AFP