世界各地でメーデーのデモ、高い失業率などに抗議
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【5月2日 AFP】メーデーの1日、世界各地で高い失業率と財政緊縮策にうんざりした多くの市民がデモに参加した。
ユーロ圏に吹き荒れた債務危機という嵐の目になっているスペインのマドリード(Madrid)から、6日に大統領選決戦投票を控えたフランスのパリ(Paris)や、同じ日に総選挙が行われるギリシャのアテネ(Athens)まで、多くの都市で失業や緊縮策、生活苦に抗議するデモ行進が行われた。
2012年第1四半期の失業率が24.4%と世界の工業国の中で一番高かったスペインでは、労働組合が約80都市で行動を呼びかけた。マドリード中心部のネプトゥーノ(Neptuno)広場には数万人が集まり、高い失業率や企業が従業員を解雇することを容易にする労働改革、医療や教育分野の予算削減に抗議した。
スイスのチューリヒ(Zurich)では約1万2000人が参加した集会で、若者たちがごみ箱に放火したり、警官隊に瓶や石を投げたりしたため、催涙ガスや放水銃が使用された。
前年の「アラブの春」のきっかけとなったチュニジアでは、政府が十分な失業対策をとっていないとして約2万人が首都チュニス(Tunis)で抗議行動を行った。チュニジアのいくつかの地域では失業率が50%近くに上っている。
ロシアのモスクワ(Moscow)では、来週大統領に就任するウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相やドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領をはじめ約10万人が参加して、労働者の日を祝うソビエト風の行進が行われた。(c)AFP/Elodie Cuzin
ユーロ圏に吹き荒れた債務危機という嵐の目になっているスペインのマドリード(Madrid)から、6日に大統領選決戦投票を控えたフランスのパリ(Paris)や、同じ日に総選挙が行われるギリシャのアテネ(Athens)まで、多くの都市で失業や緊縮策、生活苦に抗議するデモ行進が行われた。
2012年第1四半期の失業率が24.4%と世界の工業国の中で一番高かったスペインでは、労働組合が約80都市で行動を呼びかけた。マドリード中心部のネプトゥーノ(Neptuno)広場には数万人が集まり、高い失業率や企業が従業員を解雇することを容易にする労働改革、医療や教育分野の予算削減に抗議した。
スイスのチューリヒ(Zurich)では約1万2000人が参加した集会で、若者たちがごみ箱に放火したり、警官隊に瓶や石を投げたりしたため、催涙ガスや放水銃が使用された。
前年の「アラブの春」のきっかけとなったチュニジアでは、政府が十分な失業対策をとっていないとして約2万人が首都チュニス(Tunis)で抗議行動を行った。チュニジアのいくつかの地域では失業率が50%近くに上っている。
ロシアのモスクワ(Moscow)では、来週大統領に就任するウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相やドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領をはじめ約10万人が参加して、労働者の日を祝うソビエト風の行進が行われた。(c)AFP/Elodie Cuzin