【4月11日 AFP】米ファストフード大手のマクドナルド(McDonald's)は10日、フランス人の味覚に合わせた新メニュー「マックバゲット(McBaguette)」の試験販売を4月中旬からフランス国内で開始すると発表した。

 食にうるさいフランスではマクドナルドの大量生産アプローチはしばしば嘲笑の対象となってきた。そのため、通常のバーガーやポテトに加え、ヤギのチーズやコショウのソースなどフランスならではの食材を使用したメニューを販売することでこれまでも適応を図ってきた。

 マクドナルド・フランス(McDonald's France)のマーケティング部長、ナファル・トラベルシ(Nawfal Trabelsi)氏の発表によれば、マックバゲットは4月18日から1か月半の期間限定で、国内1230店舗で販売されるという。

 トラベルシ氏によれば、「カリッとしたバゲットパンに、牛肉、少し辛めの粒マスタードソース、そしてエメンタールチーズを挟んだ温かいサンド」だというこの新メニューは、「象徴的重要性」を持つもので、フランスとの「融合」を目指す努力の結果だという。

 フランスの消費者の間では長い間ファストフードに対する抵抗が根強かったが、その人気は次第に高まり、2004年に約200億ユーロ(約2兆1000億円)だったファストフード市場は2011年には330億ユーロ(約3兆5000億円)近くにまで成長した。

 中でもマクドナルドの業績は好調で、フランスに初進出した1979年以降、従業員は6万3000人にまで増加し、2011年の税引き前利益は42億ユーロ(約4400億円)となっている。(c)AFP

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