【3月13日 AFP】米インターネット検索大手ヤフー（Yahoo!）は12日、同社が持つ特許10件を侵害されたとしてSNS大手フェイスブック（Facebook）に損害賠償を求める訴訟を起こした。

　ヤフーが米カリフォルニア（California）州サンノゼ（San Jose）のカリフォルニア北部地区米連邦地裁（US District Court for the Northern District of California）に提出した19ページの訴状によると、侵害された特許は、広告、プライバシー、メッセージングなど複数のカテゴリに及ぶという。

　ヤフーは裁判所に、フェイスブックに特許の侵害をやめさせるとともに、損害賠償額の評価を求めている。スマートフォンやタブレット型端末などのメーカー間の特許侵害訴訟は多いが、SNS関連での特許侵害訴訟は珍しい。

　ヤフーが創業した10年後の2004年に創業したフェイスブックの広報は、長年のビジネスパートナーで、フェイスブックとの関係において十分に利益を得ているヤフーが提訴に踏み切ったことに失望しているとコメントし、訴訟については報道で知ったばかりだが、訴訟から全力で自社を守ると述べた。

　一方のヤフーは、フェイスブックからメッセージング機能、ニュースフィード、ソーシャルコメント、広告表示、不正クリック防止、プライバシー管理などを含むオンライン上の最先端技術の特許を侵害されたと主張するとともに、プロフィールを作成しユーザー同士がつながるといったフェイスブックのSNSモデルは、ヤフーが特許を持っているソーシャルネットワーキング技術に基づいているとしている。(c)AFP