【3月1日 AFP】ロシアのイーゴリ・シュワロフ(Igor Shuvalov)第1副首相は2月29日、ロシア極東の港湾都市ウラジオストク(Vladivostok)に米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)が店舗をオープンさせるよう働きかける意向だと語った。ロシア紙ベドモスチ(Vedomosti)の電子版が報じた。

 これによると、シュワロフ第1副首相は、ロシア西部のカザニ(Kazan)で開かれたフォーラムで、ロシアを担当するマクドナルドの幹部に「ウラジオストクにマクドナルドはないが、私はあってほしいと思っている。ウラジオストク進出をマクドナルドに説得するため、私が持つあらゆる手段を使う用意がある」と述べたという。

 これに対し、マクドナルドの幹部はシュワロフ氏に、モスクワ(Moscow)より東にはゆっくり進出するという同社のロシア戦略を説明した。シュワロフ氏はそれでは時間がかかりすぎるとして、マクドナルドがすでに拠点を持っている韓国からウラジオストクに展開すればどうかと提案したが、マクドナルド側がどう答えたかは明らかになっていない。

 太平洋に面したウラジオストクは、9月に開かれるアジア太平洋経済協力(Asia Pacific Economic CooperationAPEC)首脳会議を控え、公共施設などの大規模な改修が行われている。マクドナルドは現在ロシア国内に311店舗を持っており、当面は年に40~50店舗増やしたいとしている。(c)AFP