【2月27日 AFP】経営再建中の半導体大手エルピーダメモリ(Elpida Memory)は27日、自主再建を断念し、会社更生法の適用を東京地裁に申請したと発表した。負債総額は4480億円で、製造業では史上最大の経営破綻となる。

 また、子会社の秋田エルピーダメモリ(Akita Elpida Memory)も、負債額79億円を抱えて会社更生法の適用を申請した。

 エルピーダはパソコンのメモリなどに使われる「DRAM」の製造で世界3位のメーカーだが、2006~07年に積極的な設備投資を行った後、DRAM価格が急落。業界の競争激化に超円高が重なり、経営が悪化した。

 報道によれば、米半導体大手マイクロン・テクノロジー(Micron Technology)や台湾の南亜科技(Nanya Technology)との提携を模索していたとされるが、エルピーダは声明で交渉が思うように進まなかったと説明している。(c)AFP