「IMF資金増強はまずユーロ圏が資金拠出を」、G20声明
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【2月27日 AFP】メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)で開かれた主要20か国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議は26日(日本時間27日朝)、共同声明を出して閉幕した。
共同声明は、欧州以外の国が国際通貨基金(IMF)への追加資金を拠出する前に、ユーロ圏諸国が金融システムの安全を確保するためのファイアウォール(防火壁)を強化する必要があるとしている。声明はまた、ユーロ圏が基金のあり方を3月に見直すことに触れ、これが「現在検討中のIMFへの追加資金拠出の議論を前進させる上で不可欠」だとしている。
3月1、2日の両日ベルギーのブリュッセル(Brussels)で開かれる欧州連合(EU)首脳会議で、現在のファイアウォールである欧州金融安定化基金(EFSF)と今年7月に設立される予定の欧州安定メカニズム(ESM)の一体化について議論される。実現すればユーロ圏17か国は7500億ユーロ(約82兆円)の融資能力を持つようになるとみられている。
■「まず欧州が資金拠出を」
ユーロ圏各国は非ユーロ導入国にもIMFの資金増強に協力するよう求めているが、今回のG20では、米、英、日本、中国など非ユーロ圏の国々から、まずユーロ圏諸国が自ら資金拠出することが先決だとの声が上がった。
ユーロ圏諸国は前年末、市場の不安を和らげることを狙ってIMFに1500億ユーロ(約16兆4000億円)の資金を拠出することを決めた。クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)専務理事は5000億ドル(約40兆6000億円)の追加資金が必要だと発言している。共同声明はIMFの資金強化策について4月の次回のG20で検討することも明らかにした。
その一方で、声明は「欧州でここ数か月になされた財政強化に向けた重要な進展を歓迎する」と述べ、ギリシャの債務危機問題で第2次金融支援の合意にこぎつけたユーロ圏諸国の政治努力を称賛した。
ここ数週間は危機的な状況は回避できているが、今回の会議でG20は2012年経済の成長見通しは穏やかで、世界は引き続き大きな下振れリスクを抱えていると警告。さらに、原油価格の上昇に警戒が必要だとし、適切な原油供給を続けている産油国の取り組みを歓迎した。(c)AFP/Richard Carter and Sophie Nicholson
共同声明は、欧州以外の国が国際通貨基金(IMF)への追加資金を拠出する前に、ユーロ圏諸国が金融システムの安全を確保するためのファイアウォール(防火壁)を強化する必要があるとしている。声明はまた、ユーロ圏が基金のあり方を3月に見直すことに触れ、これが「現在検討中のIMFへの追加資金拠出の議論を前進させる上で不可欠」だとしている。
3月1、2日の両日ベルギーのブリュッセル(Brussels)で開かれる欧州連合(EU)首脳会議で、現在のファイアウォールである欧州金融安定化基金(EFSF)と今年7月に設立される予定の欧州安定メカニズム(ESM)の一体化について議論される。実現すればユーロ圏17か国は7500億ユーロ(約82兆円)の融資能力を持つようになるとみられている。
■「まず欧州が資金拠出を」
ユーロ圏各国は非ユーロ導入国にもIMFの資金増強に協力するよう求めているが、今回のG20では、米、英、日本、中国など非ユーロ圏の国々から、まずユーロ圏諸国が自ら資金拠出することが先決だとの声が上がった。
ユーロ圏諸国は前年末、市場の不安を和らげることを狙ってIMFに1500億ユーロ(約16兆4000億円)の資金を拠出することを決めた。クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)専務理事は5000億ドル(約40兆6000億円)の追加資金が必要だと発言している。共同声明はIMFの資金強化策について4月の次回のG20で検討することも明らかにした。
その一方で、声明は「欧州でここ数か月になされた財政強化に向けた重要な進展を歓迎する」と述べ、ギリシャの債務危機問題で第2次金融支援の合意にこぎつけたユーロ圏諸国の政治努力を称賛した。
ここ数週間は危機的な状況は回避できているが、今回の会議でG20は2012年経済の成長見通しは穏やかで、世界は引き続き大きな下振れリスクを抱えていると警告。さらに、原油価格の上昇に警戒が必要だとし、適切な原油供給を続けている産油国の取り組みを歓迎した。(c)AFP/Richard Carter and Sophie Nicholson