【2月10日 AFP】ギリシャ政府は9日、6億5000万ユーロ(約670億円)の追加歳出削減などを内容とする緊縮策について連立与党との間で合意に達した発表した。

 デフォルト(債務不履行)の恐れがあるギリシャ政府は、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)などからの1300億ユーロ(約13兆4000億円)の第2次支援パッケージの実施に望みをかけており、一層の緊縮策はその条件になっていた。

 政府と連立与党の合意を受けてギリシャの財務相はユーロ圏各国の財務相に救済策の実施を約束してほしいと求めた。

 しかし、ギリシャ政府の発表後に行われるユーロ圏の緊急財務相会合に出席するため姿を見せたルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)首相は、「片付けなければならない点がまだたくさんある」と述べ、それには来週までかかるとの見通しを示した。

 ドイツのウォルフガンフ・ショイブレ(Wolfgang Schaeuble)財務相は、同日の会合の目的は、第2次ギリシャ支援に合意する条件を、ギリシャおよびギリシャと交渉中の関係者にはっきりと伝えることだ、と述べた。(c)AFP/John Hadoulis