【1月3日 AFP】米SNSフェイスブック(Facebook)の株式公開(IPO)が2012年、ついに実現しそうだ。

 同社の共同創設者、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は長らく、IPOを話題にするのを避けてきた。しかし、このほど米公共放送(PBS)のチャーリー・ローズ(Charlie Rose)氏とのインタビューで、「(IPOは)日常的に多くの時間を費やして考える対象ではない」と前置きした上で、次のように語った。

「テクノロジー企業であるということは、最高の技術者やデザイナー、世界中の才能豊かな人材を獲得することが大部分を占める。その1つの手段が株式やストックオプションを報酬とするやり方だ。わが社も、いつかは株式を公開し売却する価値のあるものにする」

■米史上6位の大型上場、年内に?

 テクノロジー調査会社フォレスター・リサーチ(Forrester Research)のアナリスト、ジョシュ・バーノフ(Josh Bernoff)氏は、フェイスブックのIPOについて「2012年のテクノロジー業界最大の金融ニュース」であり、米史上最大規模の大型上場になるだろうと指摘する。

 IPO専門の調査会社ルネサンス・キャピタル(Renaissance Capital)のアナリスト、ニック・アインホーン(Nick Einhorn)氏によれば、フェイスブックは今年、第1四半期に米証券取引委員会(Securities and Exchange CommissionSEC)にIPO届け出、年内に取引を開始する見込み。IPO総額は100億ドル(約7700億円)とみられ、上場規模としては米史上6位になる見通しだ。(c)AFP/Charlotte Raab