【12月27日 AFP】ブラジルが2011年、経済規模で英国を抜いて世界6位になったことが、英民間調査機関「経済ビジネスリサーチセンター(Centre for Economics and Business ResearchCEBR)」がまとめた最新の世界経済ランキング調査で明らかになった。ブラジルの人口は約2億人で、英国の3倍。

 2011年世界経済の傾向としては、アジアの国々が台頭する一方、欧州諸国の低下が目立つという。

 英国放送協会(BBC)のラジオ番組に出演したCEBRのダグラス・マクウィリアムズ(Douglas McWilliams)最高経営責任者(CEO)は、最近の世界経済動向には欧米からアジアや新興国へのシフトに加え、食料品やエネルギーなど生活必需品生産国の台頭という大きな変化がみられ、ブラジル経済の好調もこうした流れの一環だと話した。

 2010年のブラジルの経済成長率は7.5%だったが、ことしについては、第3四半期に経済が鈍化したため、成長予測を3.5%と下方修正した。

 このほか、CEBRの予測によると、英国経済は2016年までに現在5位のフランスを抜き、現在10位のインドは20年までに世界5位の座に上り詰める見込みだ。

 現在の世界経済トップは米国で、2位が中国、3位が日本、4位がドイツとなっている。(c)AFP